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肩こり

肩こりに関しては、姿勢の矯正、身体の歪み、バランスを整える事を得意としている せきのはりきゅう接骨院院長押田剛がお答えします。
 

近年の肩こり事情としては、以前よりも若い方に増加しています。それもそのはず。パソコン仕事の増加、スマートフォンの普及による目の疲労、姿勢の悪さ、猫背、と肩こりになる条件をこれでもかってくらい満たしています。ではなぜ姿勢が悪いと肩が凝るのか、その説明を致しましょう。


「肩が凝る」言い換えると、「肩の筋肉が緊張して、しこりができてしまっている」ということです。このしこりが、血流を悪くさせ、肩の動きをこわばらせます。血流が悪いと、元気な栄養が筋肉に入って来ないと同時に、邪魔な老廃物が排出されない状態になります。肩の筋肉の中でこのような状態になっているのが「肩こり」です。


想像してみて下さい。パソコンをしている姿勢、スマホでゲームをしている格好を。画面を覗き込むように前傾姿勢になっていませんか?

この前傾姿勢、頭部が前方に出ていますね。この頭部は首と肩と背中の筋肉で支えられています。それが前に出る事でいつもよりもずっと、大きな負担を筋肉にかけることになります。それに加えて、パソコン業務では、キーボードを叩くため両腕も前に出ています。これで、肩関節も前方へと移動するので、背中は丸く胸の前は苦しい姿勢となります。
この時、肩こりを起こす筋肉はどうなっているか・・・。頭の重さを支えるために、力を出して緊張しています。プラス肩関節が前に出ているため、引き伸ばされていますね?固まって伸ばされる・・・これではもう筋肉に余裕がありません。しこりが出来てしまうわけです。肩こりで悩まれている患者様の身体は、たいていこの状態で固まっています。


あとは、背中の丸みの強弱、左右のねじれ具合、首の緊張の有無などで、状態の良し悪しが決まってきます。肩こりがひどくなると、頭への血流が悪くなって、頭痛が起こったり、胸が苦しくなるため、呼吸が浅くなってしまうこともあります。そうなる前に、対処したいですね。


そこで、ご自身で出来る肩こり解消体操をひとつご紹介。まず手を後方で組みます。そして、そのまま腕を伸ばして、肩を上方へ上げていきます。その時、身体は真っすぐ、やや胸を反らせるようにして5秒キープ。一回緩めて、また5秒キープを5回繰り返しましょう。腕を上にあげた際に余裕がある方は、前後左右に揺らすとなお効果的になります。この体操はパソコン仕事と逆の体勢をとる形になるので、丸く固まった上半身をリリースすることができます。仕事の合間、夜寝る前などに、実行してもらえると、幸いです。


その他に、肩周りの症状と言えば「五十肩」でしょうか。肩の痛みを伴いながら、肩関節の動きが悪くなる。場合によっては、肩が痛くて動かせなくなります。なぜ五十肩が起こるのかは現代の医学でも分かっていません。加齢によるものなのか、体質的なものか、傾向的に四、五十代の方に多いので名称が五十肩と呼ばれているだけです。ただ、その時の肩関節の状態がどうなっているのかは判明しています。関節に炎症が起こっていて、肩関節面の組織が石灰化をし、動きを阻害しています。その炎症を抑えながら関節の動きを取り戻すリハビリを行う事が五十肩の治療法になります。

前述の肩こりよりもご自宅でのリハビリが必要不可欠となるので、どうケアするべきか、どんな体操を行うと効果的か患者様に伝えることを大切にしています。

五十肩の治療は、すぐに結果が出るものではありません。炎症の度合いを見極めながら、石灰化した関節をときほぐしていくので、どうしても時間がかかります。患者様によっては半年から一年かかる場合もあります。ですが、動かないまま放っておくとそのまま固まってしまい、一生肩が上がらなくなる可能性がでてきます。そうならない為に、私たちと患者様でお互いに力を合わせて今日もリハビリを頑張るのです。


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